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「演奏」は「再生」でなく「創造」である!!

コンクールが、真近くなって来たのですね。
この時期、
「この曲は、どんな想いで作曲を?」「この曲のイメージは?」
「この部分は何を?」「この音は何をイメージしてる?」
とまあ、このような質問(?)が殺到します。

一寸待って下さい

このようなことは、曲に取り組む前にやっておくことでしょう。取りあえずやり始めて、どうのこうのとやって来て、ここへ来てどうしょう ? そうや、作った人に聞いてみたら?…。
チョット違うのではないでしょうか

まず、何か催し物をするにしても、家を建てるにしにも、物事を始めるのにはまず企画・設計しますね。上に書いた質問の多くは、演奏に取り組む最初の段階にやっておくことではないでしょうか。

また、作曲者のコメントを参考にして、なんて云いますが、この「参考」という言葉があぶないのです。これにとらわれてしまうんですね。
課題曲もそうなんだけど、参考音源なんて云って、けっこうそれがアシカセになってしまっていることが多いんじゃない。

もう何年も前のことですが、北海道の留辺蘂中学校が、僕の『飛鳥』という曲に取り組むのに、皆んなで手分けして、飛鳥地方の資料を収集し、その歴史・遺跡を研究し、その中からこの曲のイメージを創り上げて文集にした(演奏練習に入る前なんです!)のです。
その文集を送って頂き、驚くとともに感動した経験があります。
そこには、『飛鳥』を演奏することを通して、皆んなで何かを創り上げて行こうという、創造の意欲が見えて来ます。スゴイッ

僕の作品『元禄』には、日本の持つ独自の美意識、日本人の持つ独自の感性を、歴史上文化が大きく花開いた元禄時代に重ね、作曲したものです。部分部分には賑わいや人情・活力など、イメージ豊かに描いていますが、これは僕自身の発想なり、創造なのです。
ここから、今度は皆さんの『元禄』の世界を創造して行くのです。
福工大附属高校と次郎丸中学校、この2校の『元禄』の演奏には、全く違った創造の世界があります。そして、2つとも全国金賞です。
※編集部注:福岡工業大学附属高校(現:福岡工業大学附属城東高校)は1999年、福岡市立次郎丸中学校は2005年に、コンクール自由曲として『元禄』を演奏されました。

Q「『元禄』の出だしの和音、何をイメージしているのですか?」
僕「あなた方は何をイメージしますか。
  (ここが大事なとこなのです。)

Q「アルト・サックスのソロはどう演奏するのですか?」
僕「貴女はどう演奏したいのですか。
  (ここがカンジンなところです。)

Q「『秀吉』の最後のTam-tamは何を表しているのですか?」
僕「夢の余韻かな。ところで、君は何を感じますか。
  (これが重要なのです。)

さあ、自分たちだけの『元禄』や『秀吉』を創りませんか。
音楽が面白うなって行きますよ。
そう、感動的な素晴らしい演奏は、いつも独創的です。
ではまた。

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【ウィンズスコア編集部より】
下のコメント欄(comments)にて、櫛田先生へのメッセージ・質問等を受け付けております。後日まとめて、先生にお返事していただきますので、疑問や悩みをぶつけて下さい!



コメント
こんにちは。吹奏楽大好きです。
お返事をありがとうございます。
よく考えると、音楽は自分たちで作り上げていくのだと気が付きました。
僕の学校の吹奏楽部では、A・B・・・と1つ1つタイトルを決めて、パート毎にそのタイトルの何を表わしているのかを決めて演奏しています。前回の櫛田先生のお返事を参考にさせて頂きました。それが、自分たちの音楽を作りあげるという事でしょうか?
では、自分達流の秀吉を作りあげます。
僕達は、最後のRを「語り継がれし秀吉の人生」とタイトルをつけました。僕は、最後のTAM−TAMは秀吉の人生が語り継がれていく時間がフェルマータで表現されているのではないかと考えています。
では、これから頑張ってイメージを膨らませます。
  • 吹奏楽大好きさん
  • 2010/07/20 7:24 PM
さすが、櫛田先生のお言葉には重みがありますね。私が言うのと全く違う!!

ですが、同感で私もそう申しています。
何をイメージしているか⇒あなたは何をイメージしますか?
どのように演奏するか⇒あなたはどの等に演奏したいですか?
良く聴かれますが、本当に大切なことだと思います!

コンクールの良い所は「皆で創り上げる」事で、コレは吹奏楽や音楽だけでなく、サークルでも企業でも集団に必要な要素だと常日頃から感じています。


説得力の強さに、感激しました!
櫛田先生を見習って頑張ります!!
櫛田先生、こんにちは。

題名の「演奏は再生ではなく創造」、正に名言ですね!

やはり思わず「う〜ん」とうならせられる話ばかりですね。ありがとうございました。
  • 2010/07/22 8:10 PM

お返事いただき、ありがとうございます。
コピーして、部員全員にも先生の言葉を聞いてもらいました。

実は私たちの学校も毎年、曲を練習するのと同時進行でその曲についての調べ学習を少しですが、します。
さすがに曲に入る前ではありませんが・・・。

さて、昨日下越地区コンクールがありました。
14校中2校が県大会出場という条件でした。

そこで私たちの学校は見事金賞をとり、県大会への出場権も手にしたのですっ!

5年前当時のメンバーが元禄を演奏したときは県大会でも金賞でした。

8月5日、新潟県大会です。
残り10日弱ですが、さらにこの元禄を自分たちで創造し、深い演奏にしていきたいと思います。
  • 渡邉実来
  • 2010/07/24 11:40 AM
はじめまして。
吹奏楽部に入ってるちぃです!
今回、私たちもコンクールに出場しました。が、おしくも銀賞で全道大会を逃しました。
今回はA編成で、私は1年生から出させてもらえたので(中1です)すごくうれしかったです!
自由曲が、てつ之扶さんの曲「日本の旋律による三つの情景」だったのです。
私はpercussionで櫓太鼓をやらせてもらいました!
速い曲なので手が痛くなりましたが、良い経験になりました。
ていうか、この曲を作ってくれてありがとうございました!!
  • ちぃ
  • 2010/07/28 1:35 PM
管理者の承認待ちコメントです。
  • -
  • 2014/04/24 10:26 PM
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