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吹奏楽に魂を捧げた一人の指揮者・宮本輝紀

もう一ヶ月近くになってしまいました。

今月1日、京都・洛南高等学校吹奏楽部を指導されていた、宮本輝紀先生とのお別れに、突然に出会うことになりました。
神は、時としてこのような惨いことを、私たちに断りなく降り注がれます。

吹奏楽に魂を捧げられた、指導者・指揮者のお一人です。
ブログという、こんな場所で宮本先生のことを書くこと、本当に礼を失していますが、やはり書きたくなりました。

宮本先生と僕との関係は、実は保護者と教師なのです。
お子さん(ご長男の直人君)が学習されていたクラスでの、僕の公開授業(僕は数学の教師だったのです)に、参観にお見えになりました。
廊下の窓越しにニコッとされて、百戦錬磨の僕もドキドキッと、いう思い出があります。

毎年開く僕の課題曲研修会には、必ず前席でノートされ、貴重なご意見も多く頂きました。今年も、親子(僕の教え子の直人君も、高校のバンドの指導者になっています)で、お見えになっていました。

宮本先生と僕との共有できた最大の接点は、「吹奏楽」を追求することへの情熱でした。オーケストラでもジャズバンド、ロックバンドでもない、「吹奏楽」(管楽アンサンブル)への憧れであり、サウンド追求でもありました。
取り上げる曲のジャンル(歴史的な純音楽から大衆音楽にいたる全ての)がいずれであっても、「吹奏楽」として如何なるサウンドに創り上げて行くか、宮本先生は、この課題を常に前面に押し出しておられて来ました。
洛南高等学校吹奏楽部の数々の名演は、このオリジナリティ溢れる宮本サウンドが渦巻いています。

1981年 道化師の朝の歌
1999年 ダフニスとクロエ
2001年 アメリカの騎士より「選ばれし者」
2005年 交響曲第1番「ギルガメッシュ」より

などは、宮本サウンドの代表名演だと思います。

「もうボチボチ僕の曲やりませんか?」
先生「そうやな。そやけど難しいな。」
「そんなに難しい書いてへんで。」
先生「いやいや、吹奏楽でこんなに“和”が表現されていることに、驚いてばかり居るんです。(こう云われると、僕としては嬉しい限りですが)日本人として“和”の感性が分かるばっかりに。それに、“和”の音楽は、即興的でしょう。それをアンサンブルならともかく、多数集団でやる難しさ。」
「ほな、西洋音楽やったら?」
先生「学習した理論やサウンド主体にやれるんやから。それにしても櫛田作品の全音符・4分音符はコワイなぁ。」
「日本人やさかい、その辺は分かるのんと違う。」
先生「最前も云ったように、ものすごく分かるし、そこをどう振ったらエエか、これが難しい。それからもう一つ。もし私がやったら、うちの生徒ハマッテしまいそうで、これもコワイ(笑)。」
「そんな魔性はあらへんつもりよ。」
先生「そやけど、誰もやらんようになった時、絶対やる、やり続けますよ。(有り難うございます)」

なんやねん。そんなこと云うといて、僕より先に、向こうへ行ってしもうて。天国バンドも、エエ指揮者がやはり欲しいんやね。
その内、作曲者も呼ばれることになるんやね。ほな一緒にやれるんや。
そうや。今日はお彼岸や。

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【ウィンズスコア編集部より】
下のコメント欄(comments)にて、櫛田先生へのメッセージ・質問等を受け付けております。後日まとめて、先生にお返事していただきますので、疑問や悩みをぶつけて下さい!


コメント
こんにちは。今日はお彼岸でしたね。

また、吹奏楽の発展に大きく貢献したお方が旅立っていかれました。僕自身も、先生とは何の接点もありませんでしたが、あのお方の作る洛南サウンドに魅了された経験があり、密かに憧れの気持ちを抱いていました。

なんで、いい音楽家ほど早くいってしまうのでしょうね。
僕もこれを聞いたとき、驚きと悲しみが同時に湧き上がるようでした。


いえ、きっと今頃天国で、櫛田先生の自慢の作品を、頭を悩ませながらに「和」の追求をし、素晴らしいものを作り上げているのではないでしょうか。



心から御冥福お祈りいたします。
  • 2010/09/23 9:49 PM
宮本先生…亡くなられましたね。とても残念な気持ちでいっぱいです…
先生は私の事を覚えておられますか?今は小笠原となりました。旧姓は山本ですが…上京中学(Perc.でした)でお世話になり、加茂川中学では教育実習でお世話になりました。結局、教員にはならず、主婦になりましたが…旦那さんは同じく同級生でホルン吹いて部長をしていました。第一回から三回の定期演奏会に出ています。先日、小学校であった上京中学のコンサートに行き上京区のために作曲されたと言う曲を聴きました。二人で『おー!櫛田先生の曲や!おー!』と、とても懐かしくなり帰って『飛鳥』『雪月花』『斑鳩の空』を聴きました。旦那さんが洛南で部長をしていたので、今回の宮本先生の事では、かなり落ち込んでいました。橋井先生は元気なのかな?とか木村先生は年賀状のやり取りがあるから元気やわ。とか櫛田先生は勿論、元気にされてるなぁ。と調べてるうちにここにたどり着きました。今、二人の娘がいます。ピアノとフラダンスを習っています。おまけで旦那さんはウクレレをやってます。
11月3日の京極文化祭で旦那さんがウクレレを弾いたり、子供達も踊るんですよ〜。上の子は五年生で上京中学で吹奏楽部に入部するのを楽しみにしています。家族で演奏会にも良く出掛けるので、何処かでお会いできるかな…と思い、いつもキョロキョロしている私です。長くなりましたがこの辺で失礼しますね。
覚えてるよ!と言って頂けると嬉しいです(≧ω≦)
  • ぶぅ
  • 2010/10/22 1:07 AM
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