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音楽の常識「歌うこと」3

3:終止形(和声法・コード進行法)〜その弐

 さあ、T・D・Sの正体の話に移ろうか。
 その前に、西洋音楽の仕組みを、もっとも簡単に云うなればだ、ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドという音階で描かれた線画に、その音階の上に作られた和音(コード)によって色づけされたもの、ということをアタマに入れとこか。その音階の上の和音(コード)というのは、つまりだ、ドの上やと[ドミソ]、レやったら[レファラ]と云うように、3度ずつ重ねて作って行くんや。これがコードの基本形なんだよ。この基本形にどんどん3度上に、積み重ねて色彩豊かなコードを作って行くんやけど、その機能は変わらへんからね。
 
読者「何で3度ずつやんねん。」
「するどいツッコミやんか。そやけど、それはチョイマチや。それは音響学と西洋音楽の歴史を話さんならんさかい。またその時まで待ってくれへん?今のところ、とりあえず、ということで許してね。」

 さて、音階の上のコードは、[ドミソ][レファラ][ミソシ]の順に、1度・2度・3度 ……7度、と呼ぶんよ。その性格(機能)は、1度(T)・2度(S)・3度(T)・4度(S)・5度(D)・6度(T)・7度(S or D)なんだな。その曲のコードを順に調べて行ったら、その部分のコード進行がつかめるね。例えば、T→D→T→S→D→T→S→Tといった流れが浮かび上がってくるんや。そして、Tのところが、フレーズの納めどころのガイドとなるんです。ただ一つ、半終止いうて、Dで段落を付けて、つまり、いったん気合いを入れ直して、と云うヤツがあることはある。
 
 『汐風のマーチ』の[A]からの第1マーチなんか、[B]までの8小節が、T→S→D→Tで構成されているんやから、大きくフレージングしないとあかんな。2小節目の3拍裏から、オカズみたいに入ってくるヤツに気をとられて、2小節目の3拍でブチッと切っちゃったり、そんなんナシですわ。
 
読者「センセ、そんな長ーいフレーズ、一息に吹けへんやんか。」
「アホか。フレーズとブレスは別やんか。フレージングとブレスをイッショクタにしとったらあかんわ。4小節目の4拍目でちゃんとブレスが出来るように、してくれたはるやないか。こういった大きくフレーズを取るとき(フレージングの中でブレスしんならんとき)はね、クレッシェンドしておいて(まだこのフレーズは続くんやぞ、と見せといて)、続けて行くんがコツや。」

【今回の注:音階の上に出来るコードだけでなくて、そのコードを際立たせるために、他の音階のコードを使ったり、そのコードの代理コード(音色の似たコード)を使って行くこともあります。】

 ではいよいよ、フレーズの中での歌わせかたを次回に。

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【ウィンズスコア編集部より】
下のコメント欄(comments)にて、櫛田先生へのメッセージ・質問等を受け付けております。後日まとめて、先生にお返事していただきますので、疑問や悩みをぶつけて下さい!


コメント

自分はもうすぐ吹奏楽部引退なのですが、
先生のお話、、、すごくためになります!!

和音自体の名前は知っていましたが役割などを深く考えた事が無かったので・・・。

いかに音楽というものが深いのか、、、



考えてると楽しくなってきます!笑

更新楽しみにしてます\(^^)/
  • 颯太
  • 2010/10/30 11:19 PM
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