プロフィール

ウィンズスコア公式HP

ウィンズスコア公式twitter

アンサンブルで何を得るのか。期待されるアンサンブル像とは。

 この時期、それぞれのバンドは、来春の新編成に向かって、現部員による基礎固めに入ります。一番は、メンバーの音楽表現技術の向上です。その一つの場として、吹奏楽連盟が考えたのが、アンサンブルコンテストなのです。良い時期に良い企画だと思っています。
 じゃあこの企画にノルとして、アンサンブル活動をどのように捉えて行けば良いか、このことを念頭に、今日はアンサンブルのことについて、書いてみます。

(1)編成について
 まず編成の基本は、メンバーの音楽表現の技術(の水準)が限りなく揃っていることです。3人までは良いが、4人目がガタッと落ちる、これはもうどうしょうもありません。Sax四重奏を設定し、Tenor Saxがちょっと心もとないが、仕方ないやんか入れとかんと、なんていう考え方は音楽表現の向上にはつながりません。この場合、1人は他の人に気を使って萎縮するし、他の3人は足を引っ張られて、結局皆んなストレスをためるだけです。
 じゃあこんなとき、どうする?3人でやるか、やめるか、だけです。3人でやるには、そのためのアレンジが必要ですが、これは避けられないところです。
 もとに戻ります。要するに、音楽水準のレヴェルの高さで、編成すること(!)です。既成の(トラディショナルな)楽曲編成には成らない場合が多いかもしれませんが、無理に売り譜の編成に合わさないことです。逆に、恐ろしくオリジナルな編成が出来るかも知れません。

(2)演奏表現のポイント1:音色
 アンサンブル表現の第一の要点は「音色」です。これが一致していないと、表現に濁りが生じます。同族楽器の場合は、もう覿面(てきめん)です。自然に合っていれば、それだけでも、そのアンサンブルの水準はイケテます。そうでない場合は、音楽表現(あくまで)の中心になるメンバーの音色に合わせます。そして、トータルで澄んだアンサンブルの音色が創り出せます。音色が澄んで美しいだけで、充分に聴衆を感動させることが出来ます。

(3)演奏表現のポイント2:表現技術
 「音色」以外の楽器演奏の技術が確かなものでないと、アンサンブルは出来ません。逆に云うと、個人個人の技術が絶対なアンサンブルだからこそ、個人個人の技術を磨くのに良い場なんです。大編成と違って、一人ひとりの表現責任は重く、少しでも不十分なところが存在すれば、アンサンブルは壊れます。演奏は、完璧を目指しましょう。

(4)演奏表現のポイント3:理解力
 アンサンブルは組織です。組織として、何が目的なのか、その中で自分の役割は何か、がしっかり理解出来ていないと駄目です。何を表現したいのか、どういった構成(ストーリー)にするのか、を徹底的に話しましょう。そして、楽曲の流れの中での、自分の役割を理解します。それで良いかは、独りよがりにならず、メンバーとも話合います。取りあえず音を出してみて、どうのこうのとやって行くのは、ムダな時間を取られることが多いです。大事なのは、最初の一歩です。いやぁ、もう踏み出してしまったやんか、という人は今からでも遅くないよ。始まりに帰って、話してみましょ。

--------------------------------------------
【ウィンズスコア編集部より】
下のコメント欄(comments)にて、櫛田先生へのメッセージ・質問等を受け付けております。後日まとめて、先生にお返事していただきますので、疑問や悩みをぶつけて下さい!


コメント
「雪月花」を自由曲にしたいと考えてます。ウインズスコアさんのスコアには,箏で演奏してもよいと書かれています。箏用の楽譜はないのでしょうか。(五線ではなく,縦書きの楽譜の方が演奏者の思いを表現しやすいように感じるのです。)また,実際に箏で演奏している音源も欲しいのですが,参考になるものがあれば教えていただけませんでしょうか?
  • 雪月花の演奏
  • 2011/04/27 9:52 AM
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック