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小編成バンドへのお誘い

 バンドの編成が、吹奏楽人口が増え、レパートリーが多様化し、楽器も完備し、表現技術が向上し、といった多くの点から、小から大へと変身して来ました。このことは、吹奏楽の発展と見るべきことには、まず間違いはないでしょう。

 オーケストラの歴史をみても、1750年ごろ、バッハのいたライプツィヒのオーケストラは25名位で、メンデルスゾーンの時代までは、せいぜい40名位だったのです。ベートーヴェンの『英雄』も当時は30名位で演奏しています。ベルリオーズ、リスト、R.シュトラウスなどによって膨張されたオーケストラは、現在ベートーヴェン当時の3倍以上の編成になりました。

 吹奏楽も、25名そこそこのスクール・バンドが、今や50〜60名、いや100名近い部員を要するようになりました。一方、少子化の中で、部員が減少しスクール・バンド発祥時の20〜30名編成になったという、現状もあります。私が今、注目しているのは、このいわゆる小編成と呼ばれている、20〜30名編成のバンドです。
 
 そもそも管楽器の合奏、つまりウィンド・アンサンブルは、各パート1名の編成が理想と思っています。そうすると大体、打楽器を加えて、25名そこそこになるのではないでしょうか。50名以上100名近い大編成のバンドの発する音響の洪水は、ハーモニーの奇形化と云えば、言い過ぎでしょうか。トーン・クラスターに近い、音響を要する楽曲では、この大編成も必要かも知れませんが(だから、昨今このような楽曲が多く見られます)。ここでもう一度、豊かなハーモニー、清澄な響きを持ったアンサンブルを取り戻してはどうでしょうか。
 部員が50名であれば、部員のレヴェルに合わせてバンドを2つ作り、違うレパートリーを2名の指導者が、それぞれのバンドの指導に当たります。部活動の中に刺激(競争意識)が生まれ、惰性的なナアナア・ムードに緊張が走ります。

 練習中よく、他の「人の音を良く聴いて」と、云われると思います。小編成ではこれが本当に出来ます。100名近くになっていて、本当に他の人の音が聴けるのでしょうか?うっかりすると、パート内でもあぶないのではないでしょうか。もう一度、合奏の本来の姿、つまりそれぞれの楽器の個性的な音色の美しさ・ハーモニーの豊かさなどを求めてみませんか。
 合奏とは、メンバーの個性・人格が触れ合う姿です。すうっと一度周りを見てみると、メンバーの顔がすぐに見える。こんなバンドこそが、メンバーの日常を皆で共有出来て、音楽の表現のみならず、生活の基盤にもなるのではないでしょうか。

 2011年、音楽活動に何かを求めるとき、そんな一つとして、小編成バンドでの活動をお勧めします。

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【ウィンズスコア編集部より】
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