プロフィール

ウィンズスコア公式HP

ウィンズスコア公式twitter

こんな季節にはベーシック(その2)

  今年の課題曲がお手元に届いたと思います。まだまだ、慌てないアワテナイ!!
  僕の見るところ、ヘナチョコ・バンド(シツレーイ)ほど、どれやこれやと慌てふためいていますね。君たちのバンドはどうかな?僕んとこにも、早速、電話やメールが一杯です。まあ、ここのところは落ち着いて基礎を固めておいて、その上で、バンドの特徴を生かした課題曲・自由曲の選択としましょう。
  そこで、前回のベーシック・レパートリーの続きです。

Q太郎(以下Q)「『第1番』の方ですが、やっぱり、73小節目からのハ短調への転調のとこ、感動しますわ。もう、涙がでそうです。」

「もう、話だけで涙やんか。ここは、主題の反転音程で書かれているんけど、こなん主題って、どっから出てくんねんやろな。」

Q「そして、最後が良いですね。曲いうもんわ、アタマとエンディングが劇的であって欲しいんや。この曲は、その辺が圧倒的ですね。」

「『第2番』は、『第1番』とは音楽的内容は少し違うかな。そやけど、親しみ易い、明るさを持っている、と云える名曲やね。」

Q
「第1楽章《マーチ》に出てくる“スワンシー・タウン” はユーフォニアム奏者の宝物ですね。センセには、ここへ入る前のディミヌエンド、何回も何回もやらされましたわ。」

「僕は、もう第2楽章の《恋人を愛する》で、悪いけど、自分自身に酔っていたな。こんな優しく悲しい歌は、そないにあるもんやない。Fのドリア旋法で書かれているんやな。何とも云えんな。感傷的になってしもうたな。」

Q「エンディングの Ad lib.のフレーズで、歌詞を良く読めって、云われましたわ。そうや、音楽は言葉なんやって、このとき解りました。」

「そうや、言葉が高まって来て、節がついて、という音楽の成り立ちの一つやな。"I love my love because I know my love loves me."ちゅうとこやね。」

Q「第3楽章 《鍛冶屋の歌》では、アンヴィルはどんなん使うの、ちゅうて色々やりましたね。オモロかったけど、結局、フェネルさんのおっしゃる亜鉛の水道管になりましたね。現在は使われてんし、もう無いのんとちゃいます?」

「Kang kang kang ki-ki kang のリズムもオモロかったな。なんちゅうても、第4楽章のグリーンスリーブス』が出て来るとこや。カッコエエわ。」

Q「シビレましたなぁ。こんな名曲、なんでコンクールに出てけーへんのんでっか。」

「悪いけど、この名曲を名演出来る、自信のあるバンドがないんやろな。ただ僕は、コンクールとは関係なく、ここではベーシックレパートリーとして、吹奏楽のアンサンブル、表現設計、パート・セクションの役割、なんかを勉強して欲しいのや。」

Q「オオキニ。それで名演は。やっぱりフェネルさんのんでっか。」

「そやな。1978年のクリーヴランド管弦楽団・管楽セクション盤に尽きるかな。」

 前回とともに取り上げました、ホルストの『組曲第1番・第2番』は、ぜひ一度はやってみて下さい。むしろ、やるべきだと思います。例えば、『第1番』の《シャコンヌ》を課題曲にして、地域で吹奏楽大会を開いてみては如何でしょうか。

 なお、他のベーシック・レパーリーとしては、ボーン・ウィリアムズの『イギリス民謡組曲』と、ゴードン・ジェイコブの『ウィリアムバード組曲』を上げておきます。
 また、ホルストの組曲には、初級バンドのための編曲が出版されています。無理なく演奏出来て、本物に取り組んでみようかな、と思って来ます。

 それでは、この季節、基礎固め、基礎固め。

--------------------------------------------
【ウィンズスコア編集部より】
下のコメント欄(comments)にて、櫛田先生へのメッセージ・質問等を受け付けております。後日まとめて、先生にお返事していただきますので、疑問や悩みをぶつけて下さい!


コメント
櫛田先生

前略、
先日は通りすがりでお会いでき、お話させて頂きましてありがとうございます。
先生とお話できて担任をして頂いた当時を思い出し、とても懐かしくそして随分と歳を取ったと感じました(笑)

次回お会いできますなら今度はお食事でもご一緒してまた昔話に花を咲かせたいと思います。

まだまだ寒暖の差が激しい日々、お身体にお気をつけお過ごし下さい。

                     草々   

  • takae
  • 2012/03/31 12:48 PM
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック