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こんな季節にはベーシック(その3)

君たちのスタンダードを持とう

 バンドとしての基礎固めのシーズンを迎えて、もう一度基礎力を確実に身につけ、表現力を高めることを、日頃のレッスンとして、毎日を送ろう。そのための教材として、二度に分けて、ホルストの『組曲第1番・第2番』を紹介して来たね。この二曲は、明快なサウンド・美しい様式・パートの絶妙なバランス、と極めて音楽性の高い曲です。日頃のレパートリー、つまりバンドのスタンダードとして、時間あるときごとに演奏して行けば良いと思うよ。

 この二曲以外に、スタンダードの曲を君たちのバンドは持っているかな。淀川工科高校の『大阪俗謡による幻想曲』のように、自分たちが何度も演奏したい、そしてその中で学ぶべきもの、確実にやらなければならないもの、を身につけて行くんだ。これが基礎固めなんだよ。何度も繰り返し演奏し、技術を鍛え、表現力を高める、そんな基礎固めの曲、君たちのバンドのスタンダード曲を見つけよう。

 ウィンド・アンサンブルのスタンダードとしてのホルストの組曲とは、対極的な意味のスタンダードとして、もう一つの作品を紹介しましょう。それは、ヴァーツラフ・ネリベルの『二つの交響的断章』なんだ。ウィンド・アンサンブルに対して、シンフォニック・バンドのためのスタンダードと云うと良いかな。まさにシンフォニックと呼ぶべく、多彩なサウンドのドラマが、果てしなく広がって行く、この音響空間を吹奏楽と感じとる、感覚を深めるスタンダードとなるんだと思うよ。
 強烈なテュッティの間に出て来る長いソロは、美しく印象的でなければ、というソロのテイストの学習に繋がって行くんだ。冒頭に、鍵盤打楽器がモチーフを奏し、その他の打楽器群も、金管楽器群と激しく渡り合う、というドラマを展開して行くんだから、打楽器群の音色構成も、随分勉強になるね。壮大な音響空間を創り上げる、もう大編成のバンドにはたまらないスタンダードと云えるよ。

 参考音源は、やはりF.フェネル指揮、東京佼成ウインドオーケストラの「復活のシンフォニア」がお進め。なお、全日本コンクールでは、1977年奈良・天理高校のコンクール史上の名演があります。CDは、ブレーン社に在庫があるかな?
※編注:ブレーン社レジェンダリーI 天理高等学校吹奏楽部に収録)

 それでは、いよいよフレッシュマン登場の新年度が始まるね。この季節、どう取り組むか、論理と熱意に溢れた日常が期待されるんだ!!

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【ウィンズスコア編集部より】
下のコメント欄(comments)にて、櫛田先生へのメッセージ・質問等を受け付けております。後日まとめて、先生にお返事していただきますので、疑問や悩みをぶつけて下さい!

コメント
こんにちは。はじめまして。
俺たちの今年の吹奏楽コンクールの自由曲が「元禄」に決まりました。
今年は本気で狙っている目標があります。
そこで、この曲への思いや演奏するにあたってのポイント、ここは特に大事にしてほしい!!といったところがあればおしえて頂けませんか?
  • 音楽人
  • 2012/04/03 10:06 PM
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