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保存版『元禄』演奏法(その2)

【〔J〕〜】
 第2部・中間部に入ります。急・緩・急の構成の楽曲(吹奏楽の楽曲には、大変多く見られます)では、この中間部の感情表現が、そのバンドの感性のレヴェルを演出するこになると云えます。いわば勝負どころなのです。
〔J〕のアタマ2小節のフレーズですが、花びらが舞落ちる・風がそよと吹いてくる、そんな自然の動きの中に、優しい感性を入れてきます。アゴーギクとしては、アッチェレランドして、最後の2分音符でリタルランド、を繰り返します。
 4小節目の後半からの上方向へのフレーズは、リタルダンドして次のフレーズで in Tempo となります。Trumpet のフレーズ(今日の幸せ・人とのふれ合い・恋心などを思い出して……)は、3・4・3・4 と拍子が揺れます。ハイ、1・2・3 , ハイ1・2・3・4 なんて、拍を数えてはいけません。音符の長さ(これも数学的な長さではなく)を読み易いように、譜面に表したものです。フレーズごとに抑揚をつくりながら、流れるように進めて行きます。
 この中間部は全て、そんな感覚で表現して行きます。指揮者は、形にはまった図形を描くような指揮にならないように。
〔J〕から〔K〕〔L〕〔M〕 と通して、打楽器(鍵盤打楽器もふくめ)は色彩感を与える極めて重要な音です。Vibraphone は勿論のこと、Sus.Cymbal そして Claves の一音も絶対落ちてはいけません。用いる楽器そのものの音色と共に、センスのある演奏表現が要求されます。他のパートの奏者でも良いですから、音楽性の高い奏者を配置すべきです。
 
【〔K〕〜】
 心の中の色々な想い、人との心の繋がり、人への優しさ、といったことを情感を込めて演奏します。恵まれていないが、人とのふれ合いの中、そこにはいくらかの幸せがあるのです。空の星へ向かって話かけます。見上げてごらん 夜の星を といったところです。
〔K〕アタマの Horn は重要です。フレーズを二つに分けないように、大きなフレーズで採ります。広がって行く、という感覚です。もしどうしてもというときは、ブレスの位置を各奏者でずらし(カンニング・ブレス)、全体で繋がっているようにします。Euphonium は前に出てはいけません。

【〔L〕〜】
Bass ラインは引きずらないようにします(〔M〕〜も含め)。遅い Tempo ですが、リズム感は残します。付点4分音符・4分音符・2分音符全て、短く演奏します。3・4小節目の Alto Sax. からTenor Sax.(Euphonium)へは鮮明にカウンターします。フレーズ終わりの A-G-D には少しのクレシェンドを与えて。

【〔M〕〜】
〔M〕の2小節目のディミヌエンドはすばやく、3小節目で mp になっているように。3小節目から2小節ごとに、全体の音量を落として行き、中間部を終わります。とくに、終わりに向かって、バッキングの長い音符は、音程は完璧に、ブレスが続かない奏者(その奏者のグレードですから、仕方ありません)は、そこで演奏を終了し、下手に息継ぎをし直したりしないようにしましょう。

 さあ、いよいよクライマックスに向かって、第3部に入ります。それでは次回、クライマックスの構成の仕方を解説します。楽しみにしていて下さい。

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  • 2013/06/09 11:51 PM
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  • 2013/12/23 6:26 PM
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