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課題曲の中の3つの課題・2013(その5)

(※編注:本記事は櫛田先生のFacebookページに掲載された内容を、加筆・修正したものです。)

V. 流沙(広瀬 正憲)

 砂の描く模様や造形の変化を、音の色彩で表現する、という解り易い内容の楽曲です。自然の力によって、少しずつ変化して行く姿、ときおり風にさっと表情を変える、など、イメージを豊富に創りだすことも出来ます。変化し続ける姿を、音楽として描くと、終止を持たない、とりとめのないものに思われるかも知れませんが、音の色彩で描かれた、一つの音画を求める楽しさが、充分に得られる良い曲です。


(1)移り行く音色の変化の中に、旋律ラインの動きを、光の陰影のように、とらえて見ましょう

 冒頭の A.Sax.、A からの Oboe 、この旋律はパート・セクションの多彩な組み合わせ、さまざまなリズム・アクセント、この彩りの中に、歌われて行きます。この形で次々に現われる、砂の文様を繊細にとらえ、音の色彩を変換して行く表現を続けます。
 

(2)和声の機能を基に構築される音楽から解放された、感性で色付けされた音の世界に入ろう

 各部分は、構成された音列によって作られています。そこには、その音列が発する、色彩感があり、音色旋律を構成しています。ただ、音列は定められているものの、和声は偶発的なもので、いわゆる機能を果たすわけではありません。パート・セクションが作り出す、極めて繊細な音色を、どのような色彩で塗りつぶして行くか、バンドの持つ感性の鋭さ・深さにかかってくるわけです。


(3)ほとんど拍子感のないフレーズの連続を、どう構成して、表現して行くか

 各部分が、それぞれに拍子が与えられていますが、拍子感と云うよりは、フレーズ感としての拍子分けのように思います。冒頭にしても、2拍子といった拍子の設定でなく、フレーズの譜割りから来る拍子設定に見えます。E からの 8分の7(4+3)にしても、確かに旋律ライン・和声リズムは、そうとれるのですが、ベース・ラインが、別の拍子を刻んでいます。
 要するに、通常考えられる、音楽の拍子・リズムといった、ベース(和声進行も含めて)から離れ微妙な音色の流れを構成して行くことになります。

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【ウィンズスコア編集部より】
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コメント
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  • 2013/09/22 12:21 PM
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  • 2015/12/17 6:35 AM
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